日本個人心理学会 第7回 研修会

および 総会(総会は個人心理学会会員のみ)

「共同体としての協働とダイアローグ」

アドラー心理学では、共同体感覚という言葉が用いられます。共同体感覚とは、所属感、貢献感、信頼感、自己受容という4つの感覚からなり、他者とのつながりがあるという感覚、自分はコミュニティ(共同体)の一員であるという感覚のことを示しています。

10年以上前から注目されるようになってきたオープンダイアローグは、家族療法を起源としています。家族療法では、システム論という考え方を用い、問題や症状と呼ばれるものをコミュニケーションの相互作用によって維持されていると考えます。それをさらに拡張させ、社会的なネットワークを含む関係性の中でみんなが協働し、言語·非言語での対話を継続していくことが、精神的なクライシス(危機状態)にある人の回復へとつながるということを示してきた対話的実践の形こそがオープンダイアローグです。

 

このオープンダイアローグのあり方は、アドラー心理学と通底するものがあると考えられています(八巻,2024)。本研修会では、オープンダイアローグとアドラー心理学の共通部分を見出し、アドラー心理学の中でいかにオープンダイアローグの哲学や実践が応用できるかについて皆様と検討し、協働的な場を形作ることへの一歩をとなればと思います。

 

実践報告

アドラー心理学を生かした実践を実践者本人から3本ご紹介する予定です。登壇者は臨床、教育、ビジネスの各分野よりお一人ずつを予定しています。


総会

ランチョン形式、お弁当配布します。個人心理学会会員のみの参加です。(Zoom Live 配信も予定しています。)



【講師紹介】

一般社団法人 国際心理支援協会 代表理事

 浅井 伸彦 先生

臨床心理士·公認心理師として、教育·福祉·地域での心理支援および人材育成に取り組まれています。特に、オープンダイアローグや家族療法の視点から、対話的かつ協働的な支援モデルの構築に力を注いでおられます。故·八巻秀先生とともに、アドラー心理学の精神を引き継ぎながら、その実践を次の段階へと発展させてきました。

著書に『はじめての家族療法ークライエントとその関係者を支援するすべての人ヘー』(北大路書房)、『あたらしい日本の心理療法––臨床知の発見と一般化』(遠見書房)、『はじめてのオープンダイアローグー対話がもたらす回復のカー』(北大路書房)などがあります。


●日 時:3月15日(日)9時〜16時

●場 所:東洋学園大学 本郷キャンパス

(東京都文京区)

●日程

  9:00~11:30  実践報告

 11:45~12:45 総会

 13:00~16:00 研修会

●参加費

  会員 非会員 学生会員

事前

予約

 6000円  8000円  4000円

当日

参加

10000円   10000円  4000円

※学校心理士資格更新 Bのポイント対象研修会

 ◆参加事前申込締切:3月8日(日)

 当日の支払方法は現金のみ


申込|

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やむを得ずキャンセルされる場合は3/8までに事務局へご一報ください。 

【キャンセルを伴う返金期日:3月8日(日)】

 

システム手数料6%を引いた差額

※銀行振込の場合は、 6%+振込手数料300円


研修会会場|東洋学園大学 本郷キャンパス

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