第8回「個人心理学会会員の集い」

学会員奮闘記「イマドキの大学生と社会が求める人材との間で」の感想

話題提供者:番澤清美(流通経済大学 兼任講師)

2022年1月30日(日)ZOOMによるオンライン開催

参加者:23名


▶番澤先生のご報告、とても参考になりました。 大会準備でお忙しい中、貴重な情報をお伝えいただきまして、ありがとうございます。 番澤先生の熱い学生への想いが伝わりました。 私は大学でハラスメント相談を担当しているので、学生の傾向や特徴が変化してるのを肌で感じます。 また、先生方が学生との接し方に日々ご苦労されていることも、ご相談内容からわかります。 アドラー心理学は、いろいろな場所で活用できると考えていますので、今後も学びを止めず、いろいろな先生方のご意見を勉強させていただきたいと思います。


▶息子は、就職活動を終えたばかり。お話にあったように寝坊、遅刻で卒業単位の危ない大学4年生です。中学3年生の頃から、まさに「奮闘」しながら過ごした数年を思い返しながら興味深く伺いました。 ありがとうございました。


▶非常にためになる講義と話題提供、ありがとうございました。 講義の中で一番印象に残ったのは、 「評価者⇄被評価者という関係での、 横の関係の築き⽅」でした。 私もそれについては疑問を持っていましたが、うまく言語化できず、「まあ生徒先生の関係でも相互信頼はできるよね」とか「生徒と先生でタテ関係のように一見見えるけれど、 人間としては平等だよね。生徒からも学ぶことあるよね。」と考えていました。 ですが、今回、八巻先生と番澤先生とのやりとりを見て、講師と受講生の縦の関係も、「契約・ルールのもとに平等」「法の下に平等」と言った形で、人間関係をヨコの関係にすることができるのだなと学ぶことができました。 貴重な二時間の講義となりました、ありがとうございます。 今後も、先生の益々のご活躍をお祈りしております。


▶まずは、大変有意義な時間を頂いたことに深謝申し上げます。 私は、熊本の私立大学就職課でキャリア相談を担当しています。 内容は、将来に関する漠然とした不安に対するカウンセリングから、履歴書の添削、面接指導等です。 将来は「キャリア」の講義を担当するのを夢に抱いておりました。 そんな私には、とても興味深いテーマでした。 番澤さんの説明はとてもわかりやすく、冒頭の、最近の学生像では、まさにその通りだとうなずきながら、また、終盤の卒業単位認定についての協議では、「どこまで介入するか」という自身の日々のジレンマとも結びつけながら考察することができました。 教育的観点から結末を体験させる必要性あり、とする河内さん、番澤さんの考え、八巻先生の多重関係を避けるべきという支援者として基本的なスタンス、箕口先生の本人の創造力、リスクを引き受ける力を信じ任せる勇気… どれもこの1週間の間に、じんわりとじっくりと、わが身に染みてきました。 今週は、この3点を融合させながら、時に分量を変え、配合させながら学生と向き合った気がします。初心に返った気もしました。 受講して本当に良かったと思います。


◆概要:

キャリア教育や就職支援を通じて、多くの大学生と接しています。一方、企業の採用支援や研修を行う中で、企業や組織が求める人材像とイマドキの大学生とのギャップに悩ましさを感じてきました。 どうしたらこのギャップを埋められるのか? 学生の自律性を高めることができるのか? …SMILEの学生版とでもいうのでしょうか、アドラー心理学の教えを随所にちりばめた授業行うことで、少しずつ学生に変化が見られるようになりました。 とはいえ、うまくいったこともあればうまくいかなかったことやいまだ奮闘中のことがたくさんあり、アドレリアンとしてふさわしくないこともあるかもしれません。 イマドキの大学生を社会に送り出すためにアドラー心理学をどのように実践すればよいのか、会員の皆様と意見を交わせますと幸いです。


日時:2022年1月30日(日)10時〜12時

ZOOMによるオンライン開催

定員:40名(満席になり次第締め切り)

 

日本個人心理学会の会員であれば、どなたでも参加できます。

学会事務局までメールで参加の申し込み(氏名・会員番号を記載のこと) をお願いします。